「しあわせのカタチ。ねくすと。」


「・・・・なあ、リナ。」
「なによ。」
「えっと。何頼む?」
「・・・そうねえ。
とりあえずこれ。んでももってこれ
あ、それからこれこれと、これも捨てがたいわね、やっぱ。そうしたらこれも頼まなきゃ、しめしがつかないってもんだわよね。だからこれと、これ
とまあ、そんなとこかな。」
「え〜〜っと、これこれこれと、それからこれこれだろ。
もうひとつおまけにこれこれ。で、いいか?」
ちっがあああううわよっ!
これこれこれっ!!んでもってこれっ!これこれこれもでしょっ!」
「え、え〜〜〜っと、だから、これこれと・・・・・」

だああああっ!もおいいっ!
あたしは自分の分頼むから、あんたは自分の頼みなさいっ!」
「え〜〜〜〜〜っ・・・・。
今の、オレ達の分が入ってたんじゃなかったのかあ?」
ふっ。と〜〜〜ぜん。
魔法は使ったあと、すんごい体力を消耗すんのよ。
ってあんた、んなことも忘れちゃったわけ。」
「いや・・・・・・。
なんていうか・・・・・。
目のあたりにして、今さらながらにリナの胃袋の異常さを思い知ったっていうか・・・。」
い・じょ・お?
「なのに、それが身体に返ってこないのがまた不思議なんだよなあ。
・・・・特にム◯・・・・・」

ぺしいいいいいいいっっ!!

「お、おまええっ!んなもん、どっから出したどっからあっ!!」
「と〜ぜん、懐から出したに決ってるでしょっ!」
「懐ってえっ!!ま・・・・まさか、
氷付けになってた10年間、ずっとそのない胸に隠しもってたのかあああ!?」
ない胸ってとこだけ、余計なのよっ!!」

ぺしいいいっ!

「お・・・お客さん、ここは楽しく食事をするとこですから。
どうかもう少し、静かにしておくんなせえ。」
「あ。」
「あ。」


「すいませんすいませんっ。」
「ごめんなさいっ・・・・あんまりこの人がわからず屋なもんですから、つい・・・(うるうる)
「仲がええのはええのですが、どつきあい以外の方法で夫婦の愛を高めてもらえませんかねえ?」
「・・・・ふ、夫婦の愛いいいいいっ!?」
「いやあ、うちのヤツ、ちょっと兇暴でしょ?オレとしても、おやっさんの意見には心から賛成したいんですけどね・・・。」
「う、う、う、うちのヤツうううっ!?」
「奥さん・・・・。
ダンナさんを大事にしてやんなよ?なんだかそこはかとなくやつれてる様に見えるますぜ。」
「いやあ、はっはっは。」
「はっはっはじゃ、なあああいっ!!あんたもっ!話合わせないでよおおっ!」
「奥さん、奥さん。ほらほら、息子さんが驚いて目えむいてますぜ。」
「・・・・え。」
「・・・・え。」

「さっきから口をぱかっと開けて、ずううっとあんた方の愛のやり取りを見守ってましたよ。しかし、若いお母ちゃんだねえ♪あんたも、若いヨメさんでええのう♪
・・・・ははあ、だからやつれていなさるのか・・・?」
「はっはっは♪」
(かああああああっ!!)も〜〜〜〜、あんたのせ〜よ、あんたのおっ!!」
「・・・落ち着け、リナ。ここは食堂なんだから。
だから、そんなに赤くなってるとうまそうだって食われちまうぞ♪」
「ガウリいいいいいいいいっっっ!!!!」








「・・・・・・・・・・・・。」
かちん。

今の音は。
開いたままの口を閉じた、ぼくの歯のぶつかる音。
「・・・・・・・・。」
ぼくの目の前では、まだ父さんと母さんの、その、ええと、宿のおじさんの言葉を借りれば、『愛のやり取り』っていうのが続いている。
え〜〜〜と・・・・・・。
母さんが帰ってきて。
やっと親子三人揃っての、旅が始まった訳だけど。
何だか毎日、すっごく賑やかだ。

「ちょ、ちょっとガウリイこれ何よ?あたし、こんなの頼んでないわよ?」
「ああ、それはオレが頼んだんだ。栄養があるんだぜえ♪」
「で、でもこんなにたくさん飲めないわよ・・・。」
「ほら昨日、お前さんチビ助と姉弟に見られただろ?
それはやっぱり、見た目と実際がギャップがあるからだろ〜が?」
「・・・い、い〜じゃない、別に。」
「だ・か・ら、実際と見た目が釣り合うようにだな。」
「釣り合うように・・・・って・・・・ど〜ゆ〜意味・・・?」
「ほらやっぱ、子供一人育てたよ〜に見える、立派な胸に・・・・」
「あああああああんたねえええええええ!!!」

ぺしぺし!




ぼくは思った。

・・・・・・世の中、愛のカタチも。
しあわせのカタチも。
さまざまなんだなあ。
きっと。

「ガウリイのおバカっ!!」
「はっはっは♪」


・・・どうやらぼくの父さんと母さんの、愛のカタチは。

細長くて、片側がほっこりして。
あったかい布でできている。
片方だけのスリッパだった、みたい。


























======================えんど♪

な〜んてことない話ですんません(笑)でも、ガウリナならたとえスリッパでどついていても、らぶらぶに見えてしまう病気のなせる業ですよね・・・・(笑)それに、ガウリイはほとんどと言っていいほど、リナ以外の人間にどつかれてない気が。(アニメの時は誰かにはたかれたかも・・・)やっぱ突っ込まれてナンボでしょう(おひ)だ〜れもつっこんでくれなかったら、ガウリイかなりさみし〜キャラクターになってしまいそう(笑)だからやっぱり名コンビ♪
というところで、今日はこの辺で〜♪
右目の調子がこれ以上悪くならなければ、まだ続きます♪(できものできちゃって痛いの・・・涙)

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