『バヘルの塔』



 
「今のは一体…………」
ゼルガディスが口を開き、あたしは目を丸くした。

「みんな、言葉が………?」
「あれ。リナさんこそ、ちゃんと言葉を喋ってますよ。」
「あたしはずっと普通に…………
え……………。じゃあ、みんなには、あたしの言葉は変な風に聞こえてたわけ?」
全員がこの言葉に頷いた。
「驚きましたよ。リナさんがいきなり、
『むしむしころころ!』って叫んだときは。」
「へえ。オレには、『かぽっとん、かぽっとん』って聞こえたぞ。」
「俺が聞いたのは………いや、そんな事はどうでもいい。
どうやら、自分以外の人間の言葉がわからなくなる仕掛けがあったようだな。」
「……そうね。でも、結界があったかどうかまで、気づかなかったわ。
そこまで巧妙な罠を仕掛けるなんて………。
…………何か、期待できそうじゃない?」
「おいおい、まさかまだ上に行くつもりか?」
「まあ……直接攻撃を受けたわけじゃないしな………。
言葉が通じなくなるくらいなら、何とかなるだろう。」
「そうですね。いざという時は、身ぶり手ぶりで。
後は、熱いハートがあれば!言葉は通じなくても、きっと固い意志は伝わるはずですよ!」
「んふふvお宝の匂いがぷんぷんしてきたわv
「しょーがねーなあ。」


 
かくしてあたし達は階段を上がり、次の階に辿り着いた。
またも封印の扉。
開封の呪文で開く簡単な仕掛けしかない。
開いた先にあったのは、さっきと同じがらんどうの部屋と、同じようなトラップだった。
 
「リナっ!!シシカバブー!!
「やっぱり言葉が乱れてるわっ!
とにかく!次の階段を探すわよっ!」
タコヤーキ!タコヤーキ!
アカッシヤーキ!アカッシヤーキ!
「………なんだか、意味はわからないけどお腹のすく言葉ね………。」
むねなし!
「…………ほんとーにトラップのせいだろーな…………。
でなかったら……………………………へち倒す…………。」
どらまた!
「……………………………」
 



またしても、あたしは巧妙に隠された扉を見つけ。
次の階へとつながる階段を昇る。
言葉がおかしくなるのは、部屋の中にいる時だけのようだった。
階段をあがっている間は、全員が普通の言葉を喋っていた。

「さっきの部屋はまた、変な言葉になってましたね。みなさん。」
「トラップのせいだ、細かいことは気にするな。
………どうした、ガウリイ。青い顔して。」
「…………いや…………。トラップのせいだってことはわかってるんだが………。
変な事を言われたんで、ちょっと………。」
「変な事?何を言われても、それは意味が同じじゃないんだぞ。
そんな事で気分を悪くするやつがあるか。」
「だって……………」
ガウリイはげんなりした顔で言った。
「ゼルガディスが………オレの顔見て、
『今日のアタシ、キレイ?』って言ったんだぞ………。
オレ………何て慰めればいいのか、わからなかった………。」
「慰めんでいい!!」
 

確かに、直接の攻撃を受けることはなかったが。
何だか精神的に攻撃を受けてるよーな………。
階段を昇りつつ、全員がなんとなくため息をついた。
 
『開封(メイス)!』
 
次の扉を開くと…………。
やっぱりそこも、ただのがらんどうの部屋だった。
そしてあたしをのぞく全員が、妙な言葉で喋り始める。
………たぶんあたしの言葉も、歪んで伝わってるんだろーな………。
こうなったら、なるべく喋らないで、次の扉を探したほーが………。
 
とんとんっ
 
誰かが背中を叩いた。
「ハチミツ。」
訳のわからない単語だったが、声だけで誰だかわかった。
ガウリイだ。
振り返ると、眉を寄せたガウリイが、あたしのマントを引っ張っていた。
「!?」

つんのめるようにして立ち止まったあたしは、思わず文句を言ってしまう。
「ちょっと、ガウリイ。いきなり何すんのよ?」
「コバト。」
ガウリイは肩をすくめ、前方の床を指さした。
よく見れば、周りを歩き回るアメリアやゼルガディスの動く振動で、微かに砂ぼこりがあがっている。
ちょうどあたしが進んでいた方向の床、小さな一角から、余分に埃が舞い上がっていた。
ちょうどレンガ一枚分の周囲だけ。
知らずにそこに乗っていたら、崩れていたかも知れない。

「あ………さ、さんきゅ。ガウリイ。」
言葉が通じないとわかっていたが、身ぶりでどうやって伝えればいいかわからなかった。
ガウリイはにこりと笑い、ぽんっとあたしの頭の上に手を置いた。
そのまま、わしゃわしゃと撫でる。

う〜〜〜む。こーいうことには言葉はいらないんだけど………。
 


「リナ!」
名前だけはどの言葉でも共通らしく、アメリアが呼びかけてきた。
次の扉を見つけたらしい。
進もうとするあたしに、ガウリイが声をかける。
「アマイ」
どうやらあたしの名前ではないらしい。短い単語だった。
だが、呼びかけには違いなく、ガウリイはあたしの肩に手をかけ、引き止めた。

それから、自分が前に出て、振り返ると指でちょいちょいと誘った。
つまり、床が崩れているかどうか、自分が確認するから後をついてこい、というわけだ。
答える代わりにこくりと頷き、あたしはガウリイの後ろについた。
 
 
 







次の階段は、他の階段とは明らかに違った。
空気が密閉されていたような、淀んだにおいがする。
さっき作られたかのような、切り口の磨耗していないレンガで積まれている。

「今までにこの階段を昇ったやつは、少ないようだな。」
「もしかすると、作った本人以外では、あたし達が初めてかもね。」
「だとすると、次の部屋は頂上かも知れませんね!」
「この階段は崩れなさそうだな。」
 
それにしても、言葉を通じなくして、侵入した人間同士のコミュニケーションを奪うとは。
一体、どうすればそんな事が可能なんだろう?
人間に影響を与えているんだろーか。
それとも。
音声を歪めているだけなんだろーか?
ううむ。研究の余地があるかもしんない…。
 
「言ってはなんだが、面白いトラップだな。」
「あたしもそう思ってたところよ。ゼル。
果たしてあれは、実在する言語なのかしらって。
だとしたら、凄い魔法よね。
こりはますます、期待できそう………v
この段階ではまだ、クレアバイブルかどーかはわからないが。
凄いアイテムか、貴重な魔道書があるかもしんない‥‥‥v
 
「そーいえばガウリイ、今後の研究材料として知っておきたいんだけど。」
ふとあたしは思いついて、背後についているガウリイに尋ねてみた。
「さっき、あたしに声をかけて、前の床が崩れやすいって知らせてくれたわよね。
その時、なんて言って声をかけたの?
あたしにはなんて発音してたか、よくわかんなかったんだけど。」
「いや、オレはふつーに、いつものよーに呼びかけただけど。」
「いつものようにって?あたしの名前じゃなかったから聞いてるんだけど。」
「お前の名前じゃなかった?
‥‥‥おかしいな、オレ、お前を呼んだつもりだったんだけど。」
「…………そうなの?」
 
ぽりぽりと頬をかいているガウリイの顔を見て、あたしは気が抜けた。
なんだ、どの言葉でも名前が同じなら、ちゃんとした言語かもって思ったけど。
名前も歪められてるとしたら、やっぱし言語の変換でなくて、音声の変換かも‥‥‥。
 
ちょっぴりお宝への期待が薄まったところで、階段は唐突に終わった。
今度の扉は今までと同じ扉ではなく。
凝った彫り物が施された、木製の扉だった。
青銅のドアノブが鈍く光っている。

「今度こそ、アタリかも……」
「わかってるだろうがな、リナ。
もしもクレアバイブルだったら、まっ先に俺に読ませてくれる約束だ。」
「そうだといいですね、ゼルガディスさん。」
「はいはい。まずは、部屋に入ってからね。
んで、アイテムか魔道書を見つけたら、部屋から出ること。
部屋の中だと、また言葉が変になってるかも知れないから。」
「わかった。」
 
手を触れようとすると、扉は勝手に開いた。
今度は重くはない音をたてて、両開きのドアが内側に向かって開いていく。
 
ぱあっ‥‥‥‥
 
部屋に足を踏み入れると、中が突然明るくなった。
だが、窓はひとつもない。
小さな部屋だった。
天井だけはやたら高い。
今までの部屋とは全く様子が違った。
壁にはタペストリーがずらりとかけられ、ガラスの窓がついたランプが要所要所にかかっている。
そのランプに魔法の明りが点っていた。
「用意周到ですね、リナさん。」
「そうね。まるで、歓迎してくれてるみたいに見えるけど。」
「油断するな。何が仕掛けられているかわからんからな。」
「おい。………リナ、みんなも。
言葉がちゃんと普通だぞ。」
「……………あ。言われてみれば………。
じゃあ、トラップは仕掛けられていないってこと………?」
「リナさん、あれ!」
 
アメリアが指さしたのは、部屋の奥に作られた祭壇のようなものだった。
紫の布に覆われた台の上に、さも厳かに置かれているのは。
何かの金属でできた表紙の、分厚い本だった。
「こ……こりは………v
もしかして。あたしも知らない、伝説の魔道書とかっ?
どきどきわくわく。
ときめく胸を押さえつつ、本に近寄る。
よく見れば、簡単に本が開かないように鍵がかかっている。
ともかく。
お宝ゲットぉ!
 
本を持ち上げた途端の事だった。
ゴゴゴゴゴゴ…‥…………
何やら『ふきつ』な音がした。
 
「ま……まさかとは思うけど…………」
ぱらぱらぱらっ…………と、天井から埃が落ちてくる。
全員が顔を見合わせ、次に視線があたしの持つ本へと向いた。
「これって………やっぱり…………?」
「リナさん、本が!」
「!」
 
本の中から、ぱあっと光が差した。
続いて、ぼんやりとした煙があがって、映像が写し出された。
どうやら、本に記憶されていた映像らしい。
『バヘルの塔へようこそ、みなさん…………。
よくぞここまで辿り着きました…………』

煙の中に浮かび上がったのは。
長い髪を宇宙空間になびかせ、肩の空いたドレスを着た異星の美人女王………ではなく。

眉毛とモミアゲがびっしりと生えた、かなり濃い顔のおっさんだった。
彫りが深く、睫も長くて、まるで黒いアイラインで目の周りを縁取っているように見える。
しかもさらに濃いことに、その人物は感激の熱い涙を流していたのである。

『数々の困難に打ち勝ち、ここまで辿り着いたということは。
言葉の違いに惑わされず、お互いを信じ合ってこそのこと。
ああっ………あなた方こそ、私が待ちわびた方達ですっ。』

そう言って、またほろほろと大粒の涙を流した。
 
「〜〜〜〜〜〜〜」
あたし達は、何となく顔を見合わせた。

『私にもあなた方のように、強い信頼の絆で結ばれた仲間というものがありました………。
ああっ……ところが、何という悲劇でしょうっ!
些細な事から口論となり。
長時間に渡って論戦を繰り広げた結果………!
真実の不一致ということで、別れ別れになってしまったのです………!』

「………………………」
何とも言えない表情で、ぽりぽりと頬をかいたガウリイが、あたしのマントをくいくいっと引っ張った。
あたしはつられてかりかりと頭をかき、ため息をついてこう説明した。
「つまり。何でもないよーな事で、口喧嘩をした上に、喧嘩別れしたってこと。」
「……………なる……………」
 
『最後には、聞くに耐えない罵詈雑言の嵐っ!
あれほど信頼しあった仲間が、一体どうしてっ!』
濃い彼の演説は続く。
あえて言っておくが、彼は頭だけ、本の上に浮かんでいる状態である。
それも、あたしの真ん前に。
…………濃いにもホドがあるぞ、おひ…………。
 
『そこで私は、入れば言葉が乱れる部屋を作って塔を建てたのですっ!
言葉が通じなければ、相手の言ったことで諍いは起きないはずっ!
罵詈雑言が減る。
つまり、罵減の塔というわけです。』

「…………通じなくても、思いきりカドがたったわよ…………」
低い声で呟くあたしを、ガウリイがまあまあとなだめる。
「悪いオッサンじゃなさそーだが…………。
何となく、悪い予感がするな………。」
「悪い予感?」
「ああ。なんか………ここが崩れる、みたいな…………」
「なにっ!?」
 
『その障害を乗り越えて、あなた方は最上階に到達された。
素晴らしいっ!
あなた方の信頼関係は、言葉を必要としないところにあるのですっ!
そのまま、本など取らずにお行きなさいっ!
あなた方の栄光は語り種になるでしょうっ!』
むせび泣くオッサン。
青ざめるアメリア。
「本………取っちゃったんですけど…………?
ど、どうなるんでしょう………?」
『なお、この本を取り上げると、自動的にこの塔は崩れますのであしからずっ!』
「んなっ………なっ………
なにが悪しからずだ〜〜〜〜〜っっっ!!」

ぐわらぐわらぐわらっ…………

あたしの叫び声があがるのと同時に、一気に天井が崩れてきたのだった。
 
 
 







 
「は〜〜〜〜〜〜〜。
危ないところだったわね…………。」
「本当ですね。
ガウリイさんが咄嗟に壁を破って外に飛び出してくれなかったら、今頃はガレキの下敷きになってたかも知れませんよ。」
「自分は飛べないくせに、無茶なことをする。」
 
塔の外を、あたし達はゆっくりと浮遊で降りていた。
目の前では壮絶に壊れていく、日干しレンガのもうもうとした砂煙が上がっている。
アメリアとゼルガディス、それにあたしは、外へ飛び出してから浮遊を唱えた。
ガウリイはあたしが背中から抱えている。

「いやあ、三人も魔法が使えるのがいるんだし、何とかなると思って。」
ぶらさがったまま、ガウリイがのんびりと答えた。
「あたしが間に合わなかったら、どーするつもりだったのよ?」
呆れてツッコんでも、どこ吹く風だ。
「リナなら間に合うって思ってたしな。」
「……だから………ああもう、いーわよ。間に合ったから。」
「そーいうことだ。」
 
背中から聞こえた声に、何となく顔が赤くなってしまったのだが、それはガウリイからは見えないので気にしないことにした。
 
「それにしても、この本は何の本なんだろーなあ。」
「げげっ!あの中で、あんた、本を持ち出してたわけっ!」
天井が崩落してきた混乱の中で、あたしは本を放り出してしまっていた。
いつのまにかガウリイはそれを拾っていたらしい。

「オッサンの目的は、あの塔を作ることだったみたいだし。
どーせ大したもんじゃないと思うけど。」 
脇を同じように落ちていくゼルとアメリアもうなずいていた。
「きっと、秘密の日記帳とかですよ。」
「料理の献立かも知れん。」
「交換日記とか。」
「愛の詩集とか。」
「言って自分で照れないでよね、ゼル。」
「う。」
「う〜〜〜ん。何やらびっしり書いてあって、よくわからんが………。」

あたしはガウリイの頭の上から、それを覗き込んでみることにした。
確かにびっしりと細かい文字が書かれている。
まん中に線が引いてあって、右と左が対象になっているらしい。
「なんだ………これ………この…………
『むねなし』っての…………」
「!」
 
ぱっ!
 
「だああああっ!!リナっ!!
手を放すな
よなっっ!!!
「………ついよ、つい。」
あたしは急降下し、地面にぶつかる寸前にガウリイをつかまえた。
「ふい〜〜〜〜、危ねー、危ねー。
あのなあ、オレは本に書いてあった文字を読んだだけだぞ。
なのにいきなり落とすことはねーだろーが。」
「だから、ついって言ってんでしょ。悪かったわね。」
「ったく。」
 
ふんわりと地面に着地すると、ゼルとアメリアも降りてきた。
四人してしげしげと本をのぞきこむ。

最初に気づいたのはアメリアだった。
「あ、リナさん。これ、辞書ですよ。きっと。」
「辞書だと?何故そんなことがわかる。」
「だって、左側の単語に聞き覚えがありますもん。
あの塔の中で、ゼルガディスさんがあたしに言った言葉ですよ。
ほら、『アッカ・ルーイナッ・ショナール』って。」
「へ〜〜〜〜。それで?」
「それで、この左側に書いてあるのが、その単語の意味なんですよ。
こっちの文章は意味がわかりますからね。」
「えらいっ、アメリア!
なになに、意味は…………『気をつけろ、重みで床が抜ける』
……………?」
「ひっどーーーい、ゼルガディスさんっ!
わたし、そんなに重くないですよっ!!」
「ち、違うっ!そんなつもりで言ったわけではっ!」
 
ページはずらずらと長く続いていた。
アメリアの言った通り、辞書のようだった。
 
「あたし達の言葉を惑わすために、いろんな国や場所の言語を調べたというわけね。」
「で、その結果をまとめたのがこの本だということだ。
取り様によっては、下手な魔道書より実用的な辞書ということになるな。」
「そうね…………。単なる観光用ガイドよかマシか…………。」
危ない目に会って報酬がこれだけとは、少々ガッカリではある。
でも、何も収穫がないよりはいいか。
そう思ってあたしは、ガウリイから本を受け取った。
 
「あ………そういえば、ガウリイがあの時言った言葉は………」
「なんだ、リナ?ゼルとアメリア、もう行っちまったぞ。
街へ戻って休むんだろう?」
「あ、うん、そうね。先行ってて。すぐ行くから。」
「わかった。早く来いよ。」
 
ガウリイがさくさくと歩き出す音を聞きながら、あたしはページをめくった。
言語の変換だったのか、音声の変換だったのか、魔法の方に興味があったからだ。

「ガウリイが言ってた言葉が、ちゃんと意味があるなら。
あのオッサンの仕掛けた魔法も、何か使い道があるかもね♪
ええと………なんて言ったっけ、ガウリイ…………
確か‥………ハチミツとか………コバトとか…‥……
訳わからん言葉だったよーな……………」

彷徨うあたしの視線が、目的の単語を見つけだした。
次に、その意味が書かれた右半分を読もうと……………
 
ぱたんっ!!!



 
 
勢いよく本を閉じると、少し離れた場所からガウリイが振り返って手を振った。
「お〜〜〜い、リナ〜〜〜。
早く来ないと遅れるぞ〜〜〜〜。
リ〜〜〜ナ〜〜〜〜〜〜!」

真っ赤な顔のあたしが、右手と右足を一緒に出して。
ぎくしゃくと追いついたのは、それからすぐのことだった。
「どうしたんだ、リナ?顔、赤いぞ?」
「………別に……‥ほっといて…………」
「ほっとけないから聞いてるんだろ。
リナ?聞いてるのか?リナ?」
「…………あんま………何度も呼ばないで…………」
「……………?」
 




右半分に書かれていた文章が、いつまでもあたしの脳裏に焼き付いていたのは言うまでもない。

『ハチミツ』:愛しいひと
『コバト』:可愛いぼくの恋人
『アマイ』:ぼくのカワイコちゃん

‥‥‥‥‥‥‥しばらくの間。
ガウリイに名前を呼ばれるだけで、あたしは真っ赤になったものだった。

この辞書…………ホントーーーに正しいのか…………?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

















 
 
---------------------------おしまい♪
 

読んでそのタイトル通り(笑)元ネタは『バベルの塔』です(笑)
人間があんまり高い塔を作って神に近づこうと傲慢な事をしたので、神様が言葉を違えて混乱させたってやつですね。ココロが狭い上に回りくどい神様ですな(笑)
 
洋画を吹き替えで聞いているとわかりませんが、DVDは、吹き替えにしてさらに日本語字幕にしたり、吹き替えにしないで英語の字幕にしたりと、音声と字幕で四倍の楽しみ方を与えてくれたりします。
それで気がつくのが、日本語だと単に相手の名前を呼んでいるだけなのに、英語で聞いたり字幕を見ていると、『Honey』だの『Love』だの『My Sweet』だの連発してるところ(笑)
うひゃひゃひゃ(笑)いくら彼女が可愛くても『ぼくのハチミツちゃん』なんて、日本人は呼び掛けないっすよね(笑)小鳩ちゃんとか(笑)

もしガウリイが英語圏の人だったら、リナに対して呼びかけるのに、たまにそーやって呼んでいるかも知れない。そー思ったら妄想が止まりませんでした(笑)ああ、ゼヒ呼んで(笑)集音マイク持参するから(笑)

というところで、ここまで読んで下さったお客さまに愛をこめて♪
言葉のいらない愛情表現、いくつ知ってますか?(笑)<例:頭くしゃくしゃ
そーらがお送りしました♪

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