ちゃ〜〜らららちゃららら〜〜〜〜(BGM:幻想的な曲)

「おっ、なんだリナ、こんなところにいたのか。随分さがしたんだぞ。」
「ガウリイ。うん……ちょっと、いい眺めだなって。」
「ああ……ここからなら、街を見おろせるんだな。」
「うん。なんだか随分遠くまで旅をしてきたなって……思ってさ。」
「ああ………そうだな。」

ひゅうう………かさかさっ……(SE:風が草原を吹き抜けていく音)

「ねえ………ガウリイ。」
「ん?なんだ?」
「これからの事なんだけど………。………あんたはどうするつもり?」
「…………え?」
「だから。これからの事よ。
ゼルは、自分の体を元に戻すために、クレアバイブルを探してるのよね。
アメリアは、いずれセイルーンに帰る。
今はこうして四人揃って、賑やかに旅を続けてるけどさ。
いつかは……みんな、それぞれの道を歩き出すのよ。
あたしも、もしクレアバイブルが見つかったら、そろそろ次の冒険の始まりかなって思ってるの。
だからね……ガウリイ…………」

かさっ(SE:草を踏む音)

「…………リナ…………?」
「あんたはどうするの………?また………旅を続けるの………?」
「……………オレは……………」
「どーせあんたのことだから、これから先の事なんて考えてなかった、とか言うんでしょうけど。
そろそろ、そうも行かないわよ。」
「どういう………意味だ………?」
「これからは………自分で自分の道を決めようってこと。」
「えっ………」

(曲のフェードアウト)

「リナ………?」
「実はね、あたし……………………。結婚しようかなって思って。」
「へえ、結婚かあ。それもいいな。
………………って!!けけっけけけけ、結婚っっっ!?!?
だっだだだれとっ!!!」
「紹介するわ、あたしのダーリンv

かさっ(SE:草を踏む音)

「お、おで、ヌンサなんだな。リナとけ、結婚するんだな。」
「あん、ダ〜リン♪」

らがらがらがっしゃん!!!!!
(SE:誰かの頭にたらいが落ちる音)

なあっ!?
な、なんでお前がここにっ!?
リナっ!?本当なのかっ!?」

「本当よ♪あたしもついに年貢の納め時ってやつかしらね。」
「し、式は、海辺の教会なんだな。」
「だっ………だっておおおお前!
お前は人間で………そいつは半分魚だろぉっ!?
「やあね、ガウリイ。
愛さえあれば、歳の差だろうと身長の差だろうと偏差値の差だろうと、関係ないって言うじゃないv」
「しゅ、種族の違いを越えた、し、真の愛なんだな。」
「っていうことなので、ガウリイもこれから先の事は、自分で考えてね♪
あ、式には呼んだげるから。元保護者として♪」
「リナ……!」
「さ、こ、これから、ウェディング水着を買いに行くんだな。」
「ええ、ダ〜リン♪」

カラ〜〜ンカラ〜〜〜ン(SE:どこからか教会の鐘の音)

「今までありがと〜っ!ガウリイ〜っ!あたし、幸せになるから〜〜っ!」
「ま……………待て、リナ!オレは…………」
「なあに〜〜〜?聞こえな〜〜〜い!」
「オレは………オレはなあ!」








たたたたっ!!!
ズンガラゴロゴロドッシャーーーーンンンッッ!!!!
(SE:木箱に何かがぶつかって転がる音)

「いっててててて…………!」
「ガっ、ガウリイさん!?大丈夫ですか!?」
「おいおい。ずいぶん派手にごみ箱に突っ込んだな。走りながら眠ってたのか。」
「アメリア……ゼルガディス………。
オレ…………走ってたのか………?」
ばしいっっ!!!(SE:聞き慣れたスリッパ音)
「だぁあああっ、もぉっ!!何ボケっとしてたのよっ!?
走ってることも忘れるよーじゃ、あんたの脳ミソでヌカ漬けが作れるわよっ!
ほら、立って!」
「あ、ああ。すまん。」
「あ〜あ、ほら、鼻の頭まっくろ。拭いたげるからじっとして。」
「あ〜〜〜リナさん、優しい〜〜」
「怪しいな。今夜は雨雪風のち晴れ、ところによっては竜巻かも知れん。」
「あんたたちねっ!
はい、おしまいっ!綺麗になったから!ったく、変な夢でも見てたっての?」
「え………」
「いい?夢は夢!現実とはちがうんですからねっ!
いくらそれが、リアルで生々しくて本物そっくりでもっ!
目覚めたあと、激しく動揺してしまう内容でも!夢は夢なのよっ!」
「あれえ。妙にこだわりませんか、リナさん。
リナさんも最近、変な夢でも見たんですか?」
んみっ!……見てないわよ、全然、まったく、これっぽっちも!!」
「え〜〜ホントですか〜〜〜?」
「怪しいな。」
「いっ……いいから行くわよ、早くしないとまた追いつかれるからっ!
ガウリイっ!ぼけっとしてないで行くわよっ!」

バタバタバタ………(SE:駆けていく足音)

「なんだ………夢か………ははは………。そうだよなあ。そんなバカなことが………。
はは………何でオレ、あんな夢見たんだろう……。」





 

つつじゃん♪つつじゃん♪つつつ〜じゃん♪
(OP曲:naked mind(ON AIRvirsion)
『無情に過ぎてゆく♪たいくつな時間
恋じゃない、愛じゃない、欲しいのは〜♪』

 

(リナ・モノローグ)

(みんな、元気だった?あたし、リナ=インバース!
あたしとガウリイ、ゼルガディス、アメリアの四人は、徹夜で歩きづめのあと、ようやく街にたどりついた。
これでやっっと美味しいご飯とあったかいベッドにありつける!と思ったら。
一体何なの、この街はっ!?
究極の癒しを提供するというパラキュアタウン、なんだかまた一波乱ありそう!)
 

(タイトルコール曲)
『連続ラジオドラマ:スレイヤーズ・ねくすとら☆ぷれみあむないと
 第一話!「あなたのココロ、癒します。」
 第二回!「癒されて、くらくら」!!』

 
 
カッポカッポカッポ……(SE:石畳の上を馬車がのんびり通る音)
 
ぜーっ、ぜーっ、ぜーっ…………も……もう追ってこないわよね……………」
ひ〜っ、ふ〜っ、へ〜っ………も……もう大丈夫みたいです…………」
「しかし、どういう街なんだ、ここは?
いきなり健康診断だろ、入ったら入ったで妙な連中に追いかけ回されるし。」
「特にゼルガディスさんが狙われてましたよね。」
「そうね……『あなたの体を預けて下さいっ!』とか『あなたの体が欲しいっ!』とか言われちゃってさ。
もしかして……ここってそーいうアブない趣味の人たちが住んでるとことか?」
「おい!!そういう誤解を招く発言はやめてもらおうか!」
「あら。あたしはウソは言ってないわよ。ウソは。
ガウリイ、あんたも気をつけた方がいいわよ?」
「オレ?なんで?」
「ふ、世の中は広いってことよ。人がさまざまなら、好みもさまざまってことね。」
「いい加減にしろ、やつらの話を聞いてなかったわけじゃないだろう。」
「そうですね。何のことかわかりませんが、「研究のため」とか「実験に参加してほしい」とか言ってましたよね。」
「究極の癒しを提供する街だって言うから、ちょっぴし期待したのに〜〜。
研究とか実験とか、どうなってるのよ?」
 

ガシャンッ(SE:陶器が割れる音)
「きゃあっ!」(若い女性の声)
 
「うわ!あの人もろに転んじゃいましたよ。大丈夫でしょうか。」
「子供じゃあるまいし、自分で立てるでしょ。」
「おい、大丈夫か?」
「あ、ガウリイさんが行きましたよ。」
「ああ見えてもガウリイ、基本的にはいい人だからね。」
「そうなんですよね。
女子供には優しいし、やたらと暴力を振るいたがるわけでも、剣の腕を自慢するでもないし。」

ちゃっちゃっちゃららら〜(コミカルな曲)

「リナさん、心配じゃないですか?」
「あたしが?何で?」
「だってほら。助けてもらった女の人。目がハートですよ。
あ、よろめいてガウリイさんに抱きついてます!
あれってわざとらしくないですか!?リナさん!ほっといていいんですか!?」
「あ、あたしにどーしろってゆーのよ!?
別にガウリイがどうしようと……」
ああっ!あんなに近付いて!いよいよ告白でしょうかっ!?リナさんっ!」
「いちいちうるさいよ、アメリア!」
「お前ら。何をべちゃべちゃ喋ってるんだ。おいガウリイ!さっさと戻ってこい!」
「さすがです、ゼルガディスさん!」
「こんなことでほめられても全然嬉しくない。」
 
ドカドカドカ……(SE:ブーツの足音)
 
「いや〜〜参った参った、引き止められちまって。」
「お安くないわね、ガウリイ。い〜のよ、別にあの人におつきあいしてきても。ほら、まだ名残り惜し気にこっちを見てるし。」
「そういう訳には行かないだろ。オレはお前さんの保護者なんだし。」
「あのね。いつまで保護者してるつもりよ、あんたわっ!あたしはもう、保護者に見張られてるよーな年じゃないの!おわかり?」
「いやなのか?」
「へっ!?」
 

(BGM:ほんのりロマンスを匂わせる曲)

 
「オレは別に、お前がいやだって言うならやめるけど。」
「そ……それは……………」
「ゼルガディスさん、ゼルガディスさん!」
「なんだ。人の襟首を引っ張るな。」
「いい雰囲気ですよ、あの二人!ガウリイさんとリナさんが一緒に旅をしてはや2年、そろそろお互いの気持ちをはっきりさせる時が来たんでしょうか!?!」
「俺が知るか!」
「それになあ、オレは……」
「ガ………ガウリイ………?」
「ああっ!ついに告白ですか!?」
「首を締めるなとゆーに!!」
「お前とさっきのあの人、どっちを選ぶって言ったら。
そりゃあ、リナだろう?」
「え…………っ!ガ……ガウリイ………?
……そ………それって………どういう意味……っ?」
「ゼ、ゼルガディスさんっ!」
「うぐうううっ!」
「だって人の顔見ていきなり、『血をくれ!』とか言うんだぜ、あの人。
いくらお前さんが食欲の権化で凶悪を絵に書いたようで、盗賊いぢめが乙女の趣味だって言い張るようなやつでも、ましだろう。ふつう。」
「は……‥?」
「さっきの女の人さ。オレが健康かどーかしつこく聞いたあげくに、体を調べさせてくれだの血をくれだのって。気味悪いから逃げてきただけなんだが。」
「そ!!それを先に言えっ!!」
「何を怒ってるんだよ。」
「怒ってるけど怒ってなんかないわよっ!」
 
バタバタバタッ!(SE:大勢の人間が駆けてくる音)

(BGM:コミカルで忙しい曲)

 
「いたぞーーっ!」
「魔道士が二人にキメラが一人、それに大柄の剣士だっ!」
「是非、うちで調べさせてくれ〜〜〜っ!」
「うちの実験に参加を!!」

「ああっ!さっきの人たち!!」
「もう追いついて来たっての!?冗談じゃないわ!」
 
カツンッ(SE:靴音)
 
「ちょいと!!おまえさんたち!!いい加減におし!!
せっかくの客がおびえてるじゃないか!!」(姉御肌な感じのドスのきいた声)
「ああっ……シスカ姐さん!」
「やばい、ここはシスカ姐さんの店の前じゃないかっ!」
「シスカ姐さん………?」
「毎度毎度、アタシの手を煩わせやがって!このままじゃ、旅人が全然この街に来なくなっちまうって、何度言ったらわかるんだいっ!」
「す……すんません、シスカ姐さん!」
「今度ここらで騒ぎを起こしてみな!アタシが許さないからねっ!」
「はいいいいいっ!!!」
 
バタバタバタ………(SE:去っていく足音)
 
「あんた達。すまなかったね、驚いただろう。」
「助かったわ。ありがとう。
でもホントよ。一体この街、どーなってるのよ?」
「まあまあ。お詫びにいい宿を紹介してやるからさ。
食事はうまいし、ベッドはふかふか、広い露天風呂だって完備してるんだ。
しかもお値段は良心的。どうだい?」
「えっ!ホント!どこにあるの?」
「あんたの後ろさ。ようこそ、シスカ姐さんの宿へ!」
 
 

(BGM:安らぎの曲)

 

「は〜〜〜、いいお湯だった♪生き返ったわ♪」
「ほんとに広いお風呂でしたね、リナさん♪」
「しかし長風呂だな、お前ら………」
「待ちくたびれたぞ。オレはもう腹がぐーぐー鳴りっぱなしだ……」
「部屋は綺麗だし、お風呂も大満足だし、これで食事がよければ完璧ね。」
 
ガチャガチャガチャッ!(SE:食器を運ぶ音)
 
「はいよっ!お待たせっ!当店自慢のフルコースだよっ!サービスするから、残さず食べておくれよねっ!」
うひゃほぅっ!おっいしそ〜〜〜っっ!!」
「すごい料理ですね、リナさん!」
「ホントにこれ全部食べていいのかっ?」
「ああ、たんとお食べ!」
「いっただきま〜〜〜す!」

カチャカチャカチャッ!(SE:スプーンやフォークを取る音)

「ふがふがもぐもぐっ!あっ、美味しっ!でも見たことない食材ね、これ。」
「うちで自家栽培してる野菜だよ。見た目はあんまりよくないが、味は最高、おまけに疲れを取るにはいいんだ。」
「このスープも美味しいですよ!」
「そいつは肌をツルツルにしてくれるんだ。」
「む、このキノコは歯ごたえがあって旨いが、見たことがないな。」
「そいつも自家栽培だ。コエンザ・イムキューテンって言って、若返りの効果があるんだよ。」
「へ〜〜〜っ!美味しいだけじゃなくて、美容や健康にいいお食事なんですね!」
「そうさ。アタシのモットーは『健康はまず食事から!』ってね。」
あっ!ちょっとガウリイっ!それあたしが先に目をつけてたのっ!」
「何を?オレが先に手をつけたんだぞ。早い者勝ちだからなっ!」
「ええい、そんなこと言うならこっちを食べちゃうかんねっ!」
「ああっ!それも美味しそうなのにっ!お前なあ!」
「へっっへ〜〜んだ、早い者勝ちってあんたが言ったのよーだ!」
「はっはっは!元気だね、気にいったよ、あんたたち!
遠慮せずどんどんやっておくれ!」
「は〜〜〜いっ」(リナ、ガウリイ、アメリア)
 
ふがふがもぐもぐっ(SE:元気よく食べる音)
 
「美味しい食事とあったかいお風呂、そしてふかふかのベッド。
これぞ究極の癒し!ってもんよね〜♪
これなら究極の癒しを提供する街ってのもうなずけるんだけど。」
「どうやらあんた達、街に入ってからずいぶん追いかけ回されたらしいね。」
「え〜と。シスカさん、でしたっけ。
一体この街はどうなってるんですか?あの人達は、何の研究をしてるんです?」
「ああ………許しておくれね。昔はああじゃなかったんだけどね。
究極の癒しを提供する、癒しの街パラキュアタウン。
みんな、その名に恥じぬようにがんばってきたのさ。
どうしたらお客さんを心地よく癒してあげられるか、一生懸命研究してね。
ところがいつの頃からか、それが暴走しちまって………。」
「暴走っ!?」(四人そろって)
「ちょ、ちょっと待って。
じゃあ‥‥健康診断だの、実験に参加しろだの血をくれだのっていうのは……」
「ただの………研究熱心だってことか……?」
「あれがですか???めちゃめちゃ怖かったですよ!」
「究極の癒しを求めて、か……。」
「どこが癒しなのよっ!?あれじゃ観光客だって寄り付かないわよっ!」
「そうなんだ。おまけに最近、街の外が物騒だって言うんで、旅人が避けるようになってね。
究極の癒しを研究して、せっかく新しい方法や薬を発見しても、実験ができないでいるんだ。
だからまるでみんなハイエナのようにタカってくるんだよ。」
「ハイエナ…………た……確かに…………」
「わたしたち……人体実験にかけられるところだったんですね………」
「恐ろしい…………」
「なあ……気のせいか、どんどん癒しから離れてる気がするんだが………」
「あんたの気のせいなんかじゃないわよ、ガウリイ。」
 

ドカ〜〜〜ンンンッッ!!!(SE:小規模な爆発音)

 
「な、なに、今のっ!?」
「何かが爆発したようだな。」
「ちいっ!イエンのやつ、またやったね!」
ダッ!!!(SE:駆け出す音)
「あっ、シスカさん?」
「おいっ!裏の窓から煙が見えるぞ!」
「あたしたちも行くわよ!」
「おう!」
 
バタバタバタバタ‥‥‥(SE:複数の足音)

ちゃんちゃちゃちゃらららら〜ら、ちゃ〜〜らら〜〜♪
(BGM:軽い戦闘シーンにかかる曲)

 
「こっちは裏庭みたいね!」
「リナさん!あそこに小さな離れがあります!」
「火が出てるぞ!おい!」
「さっきの爆発はあそこか。」
イエン!!イエン!!いるのかい!!返事をおし!!」
「シスカ!中にだれかいるの!?」
「あんたたち!ああ、うちの居候があの離れでずっと研究をしてたんだ。
頼む、手を貸しておくれ!」
「わかったわ!任せて!
アメリア!ゼル!消火!
ガウリイ、火が弱まったら、中にいる人を助けに行って!」
「わかった!」
「行きますよ!『消火弾(エクスト・ボール)!!』」
「俺はこれだ。『氷結弾(フリーズ・ブリット)!』」

ばしゅっばしゅっ!
(SE:空気が破裂するような音)
キンキンキンキンッ!
(SE:細かい氷の破片が落ちる音)
しゅわああああっっ………

「あんたたち……すごいじゃないか!」
「よっしゃ!二人とも上出来よ!火の勢いが弱まったわ!
いっけ〜〜、ガウリイっ!」
「おおおおおっ!」
「アタシも行くよっ!」
「待ってシスカ!危険よ!ガウリイに任せて!」
「でも!」
「大丈夫、ここらであたしもいっちょ、氷系の魔法を……」
 
ドォンッ!!(SE:小規模な爆発音)
 
「また爆発がっ!」
「火の勢いが強まったぞ!」
「イエン!!イエン!!」
ガウリイ!ええい、ちょっと派手に行くわよっ!
『冷破吠(ハウル・フリーズ)!!』
 

ゴオオオオッッッ!!!(SE:ブリザードが起きる音)
カチンコチンっ!(SE:何かが凍っていく音)

 
「火が消えた!あんた、やるじゃないか!!名前は!」
「あたしはリナ=インバース!」
「ちっちゃいくせに大した魔道士だね!」
「ちっちゃいは余計よ!」
「あははははっ!お礼に宿代はチャラにしてやるよ!」
「ホントっ!?やっり〜♪」
 
ぽんぽんっ(SE:肩を叩く音)
 
「リナさん………」
「おい、リナ…………」
「なによ?ゼル、アメリア。暗い顔して。」
「いや………火は消えたんだがな………。」
「ええ……火は消えたんですけどね………。」
「へっ?」
「やりすぎですよ、リナさん!
イエンさんとガウリイさん、二人とも凍っちゃってます!!」
「あ………あれ?お……おかしいな、てへっ。
つい勢い余っちゃったみたい………だねえ。」
「……………やっぱ宿代は払ってもらうよ。」
「あああああっ………」
 

 っちゃっちゃちゃららら〜っちゃっちゃちゃらら〜〜♪

(BGM:エンディングによくかかる曲)

 
(モノローグ・リナ)

(訳がわからず追い回されていたあたしたちに、宿を紹介してくれた粋な姐御、シスカ。
彼女の宿であったかいお風呂と美味しい食事にありつけて、これでようやく一息つける!と思ったら。
ん〜〜おかしいなあ、ちょっとばかしひさしぶりで、加減を間違っちゃったかな〜〜ははははは。
な、なにはともあれ火事はおさまった。けど、爆発の原因って何だったんだろ?
ってなところで、物語は次で急展開!
次回も聞いてくれないと、暴れちゃうぞ☆)
 

♪『胸のなか溢れる想い〜♪受け止めたい、そっと伝えたい〜♪』
(ED曲:”process” from the best of SLAYERS)

 
 
 
 



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