『影は重なる』

 
 
 
のどかな風景の中を,あたしはてくてくと歩いていた.
日射しは熱くもなく,風は心地よい.
中天にかかる太陽が,短い影を足下に投げかけている.

風の中に香る,微かに甘い匂い.
道の右にも左にも,まるで櫛でとかしたかのように,規則正しく背の低い木が並んでいる.
鍔広の帽子を被って,カゴを片手に,一房ずつ.
丁寧にハサミで切り落とす,特産の味覚.
ブドウ.
 
「のどかね〜〜〜〜」

百年前から,同じ日々が続いていたような風情がそこにはある.
誰かが声をかけ,その声が遠くへ飛び.
手伝いに来ているのだろう,意外に多くの人間が腰を伸ばし,ブドウ畑から離れていく.
ワイン工場を兼ねた大きな屋敷の方へ,揃って引き上げていくようだ.
たぶん,お昼ご飯でも食べに行くのだろう.
「………とても,世界のどこかで魔王が復活したとか,結界が壊れたとか.
そーゆー事が本当に起きたとは,信じられない光景よね.」
 
自分達の知らないところで,大事が起きていたなど.
彼等は夢にも思わないだろう.
もし北の山の魔王が目覚めても.
最後のその瞬間まで,これまで通りの日々を暮らしているに違いない.
「………ま,それでいいんだけどね.
こーやって何かを育てて収穫して,日々の糧を得る人たちが.
結局のところ,本当は世界を回しているんだから.」
 
心のどこかではわかっていた,そんな事を.
のんびりと実感できる,そんな時間と余裕が,今のあたしにはあった.
故郷についてまだ一週間.
歓迎どころか慌ただしい日常に巻き込まれ,ロクに旅の話もしていない.
母ちゃんは相変わらずだし,父ちゃんは何故か外をぶらぶらしているし.
姉ちゃんに久しぶりに会ったのだって,つい昨日のことだ.
 
「な〜〜んか,何しに帰ってきたんだろ〜〜……とか思っちゃうけど……….」

母ちゃんにはこき使われ,毎日ヘトヘトで夜にはぐっすり眠ってしまい.
朝は小鳥が鳴き始める前から叩き起こされる始末.
実家に帰って上げ膳据え膳などとゆー,ほのぼのとした空気は微塵もなかったりする.
「そりゃ,他に行かなきゃいけない場所があったわけじゃないけど…….
何であたし,ここに帰ることにしたんだっけ.」
つらつら思い出す頭に,ぼわんと浮かぶほえほえ顔.
だぁああっ!!そーよっ!ガウリイよっ!!
なんか知らないけどあの男,今回だけは押しが強くてっ.
押し切られる形で来ちゃったよーな気が………」

気がつけば二人だけの旅に戻っていた,その旅の相棒が.
優し気な笑顔を浮かべて,あたしの故郷へ行こうと言った後.
思わず赤くなったことを思いっきり後悔するような、オチをつけたのだ.あの男わ.
「理由が食欲よっ!?ブドウよっ!?
確かにゼフィーリア産のブドウは有名だけどっ!
確かにそーゆー季節だったけどっ!
あの時一人で慌てた,あたしの立場わっ!?」
 
ぶんぶんっ!

勢いよく首を振ると,ふと一匹の野良犬と眼が合った.
何故かシッポを丸め,上目使いでおびえた様子をしている.
「何よ?なんか,文句でもあるわけ!?」
詰め寄ってやると,犬は飛び上がり.
きゃいんきゃいんきゃいんっ!
蹴り飛ばされたかのように情けない声をあげて,走り去ってしまった.

………いかんいかん.
いたいけな小動物をおびえさせてどーする.
 

「ま,あいつが言い出したことなんだから.
母ちゃんにこき使われよーが。
父ちゃんに早朝の釣りに狩り出されよーが,文句の一つも言えないわけよね.」

まだ名前しか紹介してない,旅の相棒を.
何故か家族はまるで最初からいたようにすんなり迎え入れ.
客扱いなんかされていない.
ところが当の本人も,それに全く疑問を覚えていないから不思議だ.
まあ………何も考えてないとゆー,しょーもないオチも容易に予想できるのだが……….
 

そういえば.
と,ふとあたしは思い返す.
もし誰かに,一緒に来た人は誰かと聞かれたら.
あたしは何と答えればいいのか,しばらく疑問に思っていたことを.
結局その答えは出ずに,ゼフィーリアに先に着いてしまったのだが.
母ちゃんが詳しいことは何も聞かないので,その心配は無用のものとなったのだが.
「お前さんの故郷」と,あの時ガウリイは言った.
そこには母ちゃんがいて,父ちゃんがいて.
あたしが誰よりも恐れている姉ちゃんがいることも,ガウリイは知っている.

……………けれど.
あたしは.
 
 



「誰か探してるのかい.」

カゴを抱えたおばちゃんが一人,あたしの前に現れて言った.
帽子のリボンとお揃いの花柄アームカバーと,黒い長靴がチャームポイントだ.
「あ,あの.
背の高い男の人が通りませんでしたか.こっちにいるって聞いたんですが.」
「背が高い………」
おばちゃんは汗を拭きながら空を見上げていたが,思い出したようだった.
「ああ.あの,なが〜い綺麗な髪をした兄ちゃんのことかい?」
ガウリイの外見を説明するのに,背が高いだの髪が長いだの以外に,とっさに思い付かないのが我ながら不思議だ.
「そ,そうそう.それです.それ,どこに行きました?」
「あの先に大きな古い木の立ってる丘があるから.
その上に登っていったよ.
お嬢ちゃんの知り合いかね.」
「あ,ええ,まあ.」
曖昧に頷き,会釈する.
「ありがとうございました.」
おばちゃんは何のと手を振って,付け加えた.
「そういえばあの人,一体どこから来たんだい?
ここら辺りじゃ,あんな髪の色は珍しいし.
よっぽど遠くから来たのかいね?」
「え……ええと,その.よく知らなくて.」
ちゃははと笑って,あたしはおばちゃんと別れ,指差された先に向かう.
 

そう.何も悩むほどのことはなかった.
ガウリイをどう紹介するのだなどと.
紹介も何も,彼の出身地も,家族構成も,生い立ちも.
彼の口から聞いたことなど一度もないのだから.
それを今まで不思議だとも嫌だとも思わなかったけれど.
この場所に帰ってからというもの,たびたびあたしの胸を騒がすのだ.
 
……………もしかしたら.
故郷に.
彼の帰りを待つ誰かが,いるのではないかと.
そんな意味のない考えを,もて遊ぶにいたると.
「うや〜〜〜〜っ,何考えてんのよ,あたしわっ!」
またしてもぶんぶんと首を振ることになるのだった.
今度は野良犬は出てこなかったが.
 



 
延々と続くなだらかな起伏のブドウ畑を通り過ぎていくと,確かに大きな木の姿が見えてきた.
青々とした草に覆われた小高い丘のその上に.
「一緒に行って収穫を手伝えなんて.
母ちゃんの人使いの荒さには負けるわ,ホントに.」
ちょっとした丘を登るのに,ぶつぶつと不平をこぼす状況はよく似合う.
この上は,サボっているガウリイをとっちめて,ウサを晴らすことにしよう.
などと勝手に納得して,木陰に見えた黄色い頭を目指す.
「…………え?」
そこであたしは,意外なものを目にしてしまった.
 
ピクニックシートを広げ.その上にバスケットとお弁当とお皿を広げて.
何故か楽しく談笑しながら,ガウリイが.
そして姉ちゃんが,そこでお昼を食べていたのだ.
……………よりにもよって,この二人が.
何で???
 
「姉ちゃん?ガウリイとこんなとこで,何してんの?」
我ながら素頓狂な声だと思いながら,疑問がそのまま口をついて出てしまった.
二人は珍しいものでも見るようにあたしをしげしげと見て.
ぷふっ!
あろうことか,二人揃って吹き出した.
笑ったのだ.
「な,な……なんなのよっ?」
言いつのればつのるほど,二人は笑い転げ.
二人だけにわかる笑みを交わす.
 

な…………なんなのよ,このじょーきょーわ………….
なんかあたし,おかしいことをした………?
いや,してない.
ただ単にガウリイを呼びに来ただけで……….
大体,何でガウリイと姉ちゃんが,仲良くご飯食べてるわけ?
昨日会ったばかりの姉ちゃんとっ?
 
訳のわからない疑問が頭にぐるぐると渦巻く、あたしをよそに.
二人はまだくすくすと笑っている.
「だ,だから何なのよ?何がそんなにおかしいのよっ!?」
…………察するに。
何かあたしに関係のある話を,こっそり交わしていたのでは!?
幼少時の思い出すも無惨な日々を、姉ちゃんが暴露したとかっ?
勝手に脚色つけて、人を粗暴きわまりない魔人にガウリイが仕立てたとかっ?

「いや,別におかしな話をしてたわけじゃないんだが.」
まだおかしそうな顔をして,ガウリイがあたしを手招きする.
「リナも来いよ.姉さんの弁当,すごく旨いんだぜ.」
………そんな事は………妹のあたしが一番よく知ってるってば……….
何だろう.
なんかすごく,胸のあたりがモヤモヤしてくる.
姉ちゃんはにっこりと笑い,座れと目でさとす.
 
「い,今はいらないっ.お昼,食べてきたばっかりだからっ.」
何故かそれ以上いづらくて,あたしは身を翻すようにしてそこから離れた.
「お,おいっ?」
戸惑ったガウリイの声が追い掛けてくる.
「リナ?何か用があったんじゃないのか?」
「別にっ!あんたがサボってないか見回りに来ただけよっ!
食べ終わったらさっさと仕事に戻りなさいよねっ!」
振り向かずにそれだけ言うと,あたしは丘を駆けおりた.
一度だけ振り向くと,大きな木の下で.
ガウリイの長身と,姉の姿が.
重なるように立っていた.
二人は顔を見合わせ,揃って首をかしげて,笑っているように見えた.
 






咽に何かがつかえた気がして.
あたしは元来た道を早足で辿る.
「何,やってるんだろ……あたし………….」
ため息をつき,スピードを緩めた.
冷静になってみれば,いささか大人気なかったかも知れない.
と後悔しながら.
 
 
「お〜〜〜い,リナ〜〜?」

聞き慣れた声が後からついてきて,道の上を走る足音が聞こえた.
「どうしたんだ,急に走り出して.姉さんも驚いてたぜ.」
いつもなら、遠慮のない気のおけない相手なのに.
この時はすぐに顔を見れずに,あたしは軽くため息をついた.
なんだかみっともない.
あたしはこんなあたしだったっけ?
「もしかして,怒ったのか?オレ達が笑ってたから.
あれは別にだな………」
「怒ってなんかないわよ.」
なるべく平静に聞こえるよう努めて,振り返る.
今までで一番長く一緒にいた,旅の道連れを.
「ただ,いい雰囲気だったから.邪魔しちゃ悪いかと思って.」
「………え?」
言ってからしまったと思ったが,後の祭りだった.
ガウリイが何のことだと,盛大にきょとんとした顔をしている.
何かを考えようとして,眉を寄せ,腕を組む.

ちょっと待てっっっ!
そこで深く考えられちゃ困るのよっ!
今の言葉に深い意味なんてないんだからっっ!
深い意味なんて……………….
ない,んだから…………….
 
「あ.わかった.」
両手をぽんとつき,ガウリイはにっと笑った.
腰に手をあてて屈むと,あたしの顔をのぞきこむ.
「もしかして.お前,焼きもちでも焼いたのか?」
「!!!!!!」
かあああああっっっ!!!

瞬間的に体温が一気に急上昇する.
ああ.今なら,湯沸かしヤカンの気持ちがわかりそお……………
「ななななななななななななっ!
なっ!なにをばかなこっ!?」
完全に声がひっくり返ってしまった.
ガウリイは一人,全てわかったかのようにうんうん頷いている.
「そうか.誤解させて悪かったな.
別に,一緒にお昼を食べて,ちょっとだけお前さんの話をしてただけだから.
心配するほどのことじゃないからな?」
「だだだだだだだだだだれっっ!!!!」
別にあたしは焼きもちなんかっ!!!
焼きもちなんかっ…………!

なんか…………………….
焼いてた,んだろうか……………?

 
どこかで急激にお湯が冷めていった.
振り上げた拳の行き場を失い,あたしはぱたりと取り落とす.
なんだか,一人で勝手に思い込んで.
一人でどうでもいい疑問を抱え込んで.
一人で泡を食っている.そんな気がする.
この男ときたら.
ただブドウを食べに来ただけだというのに.
どうせこの発言だって,あたしをからかおうとしてるだけに違いない.
ゼフィーリアに行こうと言った時と,同じように.
 
軽い自己嫌悪の波に飲み込まれそうになったあたしの肩に,ガウリイが両手を置いた.
そして言った.
「そんなに焼きもち焼かなくても.
お前から大事な姉さんを取ったりしないぜ?」
「……………………ほえ?
「あれ.違ったのか?
オレと姉さんが仲良くご飯食べてたから。
姉さんを取られるかと思って、焼きもち焼いたんじゃないのか?」
「…………………………ふへ???
 

頭の中が,一気に真っ白になった.
この男ときたら………………….
ホントに…………………….
何考えてるんだろう…………?
ホントに何も考えてないんだろーか……………?
 
目が点になったあたしの肩をぽんぽん叩くと,ガウリイはまたにっこりと笑ってこう言った.
「心配するな。一緒に弁当食べようぜ.
お前さんの分もたっぷりあるんだぞ.な?」
そして有無を言わせずにあたしの手を取り,ぎゅっと握って,引っ張り出す.
「ほら.姉さんも待ってるから.行こうぜ.
ローストビーフのサンドイッチ,旨かったんだぞ〜.」
にこにこと笑顔のまま,ガウリイはずんずんとまた道を進み.
丘を目指してあたしを引っ張り歩く.
 

引っ張られながらあたしは,とりとめのない考えをいじくり回していた.
ブドウの季節が終わったら.
何ごともなかったようにここを去って.
相変わらずこの男は,自分のことは何も話さずに.
今まで通りの旅に戻るだけなんだろうか,と.
 

ガウリイはそんなあたしの気持ちも知らずに,楽しげに歩き.
握った手をぶんぶんと振りながら,丘へと戻っていく.
「しかし,ホントにいいところだよな.ゼフィーリアって.」
「……………そ………….良かったね……….」
もはやまともに答える気力もなくて,あたしは反射的に頷いた.
「ああ.まだ一週間くらいしか,ここにいないけど.」
くいっと腕が引かれて,気がつくとガウリイの片腕に抱え込まれていた.
見上げると,太陽の光が眩しくて.
かなり上にある顔は見えなかったけど.
のんびりと穏やかに,微笑んでいるだろうことだけは想像がついて.
その顔で,彼は囁いた.
「昔からいるみたいで、居心地よすぎてな.」
「…………そ…………」

抱えた腕であたしの頭をくしゃりと撫でて.
ガウリイが少し思いきったように言った.
「こっちを,オレの故郷にしてもいいかな.」
「え……………………」
 
 
 

立ち止まったあたし達の前に.
あの野良犬が再び顔を見せたけれど.
今度はおびえずに,何故かシッポを振って.
そそくさと通り過ぎて行ってしまった.
 
真上から注ぐ太陽の光が.
二人の影を一つに解け合わせてしまった.
そんな昼時のできごと.
 
「…………………………………」

あっけにとられたあたしの顔を,ガウリイは長い間見つめていて.
あたしは答えを出すのに,随分と時間をかけてしまって.
その間に,影は目に見えないほどの変化で少しずつ.
後ろへと伸び始めていた.
 
 
 
 
 
 
 
……………………その夜.
家族が揃った食卓で,ガウリイは今まであたしにも話さなかったことを話し.
テーブルの下で,あたしの手を握って.
あたしにしたと同じ問いかけを,父ちゃんにした.

腕組みをして黙っていた父ちゃんは,くわえた煙草に火をつけようとしてやめ.
しぶしぶ頷いた.
母ちゃんは最初から最後までにこにこ笑顔で.
姉ちゃんは何かを思い出したように,くすくす笑っていた.
 



ご飯を食べたあと,星を見ながら川辺を散歩して.
「はっきり言わなかったこと.怒ってるか?」
と尋ねたガウリイに.
「ちょっぴし.」
とあたしは答えたのだった.
「そうか.」とガウリイは答え。
両方の肩に手をおいて、あたしをぐるっと回すと、真正面から頭を下げた。
「ガウリイ?」
「悪い。お前さんをからかうのが、ついクセになっちまっててな。」
「おひ。」
「だってな。こーやってまじめに迫ると、お前さん、固まっちまうだろ。」
顔をあげたガウリイとあたしの顔との距離は、ほとんどなかった。
「……うっ……そ、それは………」
確かにあたしは、こういう場面では固まってしまうかもしんない。
ガウリイはふっと笑うと、おでこをこつんとあたしのおでこにぶつけた。
「別に何が変わるわけじゃないし。今まで通りのオレ達で、いたかったしな?」
「う……………」
まぢかに見る青い瞳に、あたしは何も言えなくて。
おかしそうに笑ったガウリイが、頭をぐしゃぐしゃに掻き回した。
「ち、ちょっとっ」
「ぷはははっ」
慌てるあたしを素早く抱きしめ、ガウリイは心から楽しそうな声で言った。
「今まで通り、行こうな。リナ。
食事を取り合って、漫才して。
オレ達は、それでいいよな。」
「………………」

 
抱きしめられて、いささか窮屈な思いをしながら。
あたしは感じていた.

世界のどこかで魔王が目覚めた時でも.
日々の暮らしを続ける人達が世界を回しているように.
こんな風に続いていくあたし達の日々もまた.
大事な生活の一つなのだと.
 

腕を広げ、少し身体を離して見下ろすガウリイに、あたしは頷いた。
「安心したところで,そろそろ旅に戻らない?」
そう言って、ウィンクひとつ。
「だってもう,帰る場所はこれでできたんだから.」
「……………リナ.」
嬉しそうに笑うガウリイを引っ張って,あたしは歩き出した.
 
一つだった影が、もう一つの影に出会って。
並んで歩いて。離れてまた戻って。
一つの影に溶け合った。
この道を歩いて行こう。
陽のあたる方向へ。
 
「で、今まで通りでいいってことは♪
今まで通り、あんたをどつき回していいってことよね♪」
「ほほ〜、この状態でやれるもんならやってみろよ。」
「むぐっ!ず、ずるいっ!そんな押さえ込まれたら、動けないでしょーがっ!」
「さらにこーしたら?」
「んんんんむっ!」
「そんでもって、こう。」
「ひゃっ!バ、バカっ!こんなとこで何すんのよっ!?」
「今まで通りのことを♪」
「それ絶対にちが〜〜〜うっっ!!」
「今まで通り♪今まで通り♪」
「バカ〜〜っ!ちょっぴし感動したあたしの気持ちを、どーしてくれんのよっ?」
 
 
そして、旅立ちの朝。
ブドウを食べに来たのではなく.
大事なブドウをもらいに来たのだと.
ガウリイが話していたことは,姉ちゃんがこっそり教えてくれた.
 
二人揃って進むのは.
今まで通りでいて。
今までとはほんの少し違う,冒険の日々であり。
世界を回していく小さな歯車の刻む、新しい生活でもあった.
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ***********************************おわり。

『ことしの葡萄』のリナサイドといったところでしょーか。キリ番リクエストで『帰郷ネタで、故郷に帰って、何故か親密に見えるガウリイと姉に、ほんのちょっぴしヤキモチを焼くリナ』とゆーお題をいただいた……結果なのですが………お題はそんな感じで合ってたかいな………<マテ
帰郷ネタは、何を書いてもほのぼのしてていいですなあ♪それにこの二人は、やっぱり漫才のよーなあの会話が楽しいのだと痛感しとります(笑)端で見てると楽しそうというか、幸せそうに見えてしまうのが不思議(笑)たとえスリッパが炸裂しても(笑)

夏コミ前ということで、なかなかHPも更新できませんでしたが、とりあえずお話を一本お送りしました。天の王国はもうちょい待って下さい(汗)書いてはいるんですが読み直してないので(汗)何度か読み直してみないと、どこを直すかわからないので(笑)

来週というかもう今週か?
8月14日(土)、夏コミ2日目に参加します。新刊と再編集版「ぷれぜんと」が出ますので、会場にお越しの方は、よかったらスペースに遊びにいらして下さいね♪新刊は多めに用意したので大丈夫だと思いますが、既刊は少数部ずつしか並べられませんので、お昼前後が狙いめです♪電車が空いてくるしね♪午後2時にはいつもの通りに撤収しますので、それまでにどうぞ♪

そだ、その次の週の大阪インテでは合体サークルで参加しますよ♪新刊・ぷれ・既刊何種か並びますので、関西方面の方はよろしくです♪後から「大阪あったんですね」ってよく言われるので(笑)この場を借りてお知らせさせていただきました♪


今年の夏は暑いですが、暑気あたりや熱中症にご注意下さい♪最近、日傘を持ち歩く自分です(笑)一度、傘の涼しさにハマったら手離せません(笑)帽子だと頭を守るだけで、傘だと腕とかも涼しいんですよ♪しかも何故か会社の周りは夕立が起こりやすいので、晴雨兼用で便利です(笑)

では、ここまで読んで下さった方に愛をこめてv
真夏のムシ暑〜〜〜〜い夜、エアコン止めるか、パソコン止めるか二者択一を迫られたら。
どっちを止めますか(笑)
咽が乾いた真夏の午後、冷たいジュースとガウリナらぶらぶ同人誌のどちらかを選べと言われたら。
どっち選びますか(笑)
年中ガウリナ熱中症のそーらがお送りしました(笑)
 
 
 
 
 
 
 



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