「結婚するってホントですか」(笑)


それはどこかの街道を歩いているときだった。
リナが突然口を開いた。
「あたし、結婚しよっかな・・・」
はぁ?
やっぱりこんな事突然言われたら驚く。
「どうしたんだ?熱でもあんのか?」
言ってリナの前髪のしたに手をのばす。
・・・が、
ぱしっ
「子供扱いしないでよね!」
おいおい反抗期か?
「だっておまえさんが変な事言うから・・・」
「変な事って何よ!あたしだって18よ!充分大人だわ!」
そういうとこが子供だってのに
「だいたい相手いんのかぁ?いないだろ?」
「そんなことないわよ、ガウリイさえ傍にいなきゃ男なんてよりどりみどりなんだか
ら」
俺?
「俺が傍にいたら何で駄目なんだ?」
「ガウリイ見て皆諦めちゃうからでしょ?そんなこともわかんない?ほんとくらげ
ね」
なんか今日のリナ機嫌悪い。そうか、あの日か!
「あたしのこの愛らしい顔を見たら白馬の王子様だって即プロポーズするわ」
「・・・なんだ、リナはフィルさんに求婚して欲しかったのか?」
あ・・・こわひ・・・(汗)
 
どらぐすれいぶぅぅぅぅぅうっぅぅぅうぅぅぅぅぅぅぅぅうぅぅぅぅぅぅぅぅ
うぅぅぅぅ!

 
やっぱりこうなった・・・
でもなんで結婚なんて言い出すんだ?
どうせ相手なんていないよな・・・・・・・・・
 
リナは昼間18だと言っていた。はじめてあった時15だったはずだからもう3年も
一緒にいるのか・・・なんか一緒にいるのがあたりまえのように感じてるよなぁ今
は。
・・・結婚・・・
リナ本気かな・・・もしリナが結婚しちまったら、保護者である俺はもう用無しって
ことになるのか?そしたら・・・
・・・リナの傍にいられない?
何かが胸の奥に突き刺さった感じにとまどった。
一生リナの傍にいたい。
一生リナを守ってやりたい。
そう思ってきた。やっぱ俺って・・・
「リナが・・・好き?」
 
夜中何故か酒が飲みたくなった。
この宿は、一階で飲み屋をやっているはずだ。今もうるさく騒ぐ音が聞こえる。階段
をおりる。すると聞き覚えのある声。
・・・リナ!?
「んもうっ!しつこいわね!一人で飲みたいんだから、あっち行ってよ!」
「そうつれないこと言うなよ・・・あんたみたいに綺麗なねーちゃん誘わず一人で飲
ませるなんて俺にはできないんだよぉ・・・な?おごるからさぁ・・・一緒に飲もう
や・・・」
昼間リナが言ってた事って本当だったんだ。
「そう?おごってくれるの?」
「あぁ。ここよりいい店知ってるからさ、そこへ・・・」
あっ馬鹿あんな奴に付き合ってやるつもりか?
考えるより先に足が動く。
リナのいるテーブルまで行きリナの腕を掴む。
「いたっ・・・!・・・ガウリイ!?なんでここにいんのよ?!」
「そんな事はどうでもいい。戻るぞ」
リナは抵抗するが、気にしない。無理やり引っ張る。
 
「何で戻らなきゃなんないのよっせっかくおごってくれるって言ってたのにっ!」
・・・子供
「何で?わかるだろう?あんな男に口説かれて嬉しいか?下心丸見えじゃないか」
「そりゃそうだけど・・・あんな男にどうかされるような弱い人間じゃないわよあた
し」
それはそうだろう。俺では守りきれないくらいの・・・
「おまえも一応女の子だろう?だったら・・・」
「子供扱いしないでって言ったでしょ!?}
どうしてそんなことが言えるんだ・・・?
「だったらどう扱ったらいいんだ?教えてくれよ」
自分でも驚くくらい低い声がでた。
「そ・・・れは・・・」
「それは?」
俺はリナに詰め寄る。リナの背中が壁についた。
「・・・そのくらい・・・自分で考えてよ」
「無理だな。俺はくらげだから」
「自分で言うなぁっ・・・っ・・・」
振り上げたリナの腕を壁に押し付け、唇を重ねる。
「保護者が駄目なら、俺はリナにしたいことするぞ。一応俺も男だからな。」
リナの真っ赤に染まる顔を見る。
「リナ、そんなに結婚したいんなら俺とするか?」
リナが驚いた顔で俺を見上げる。
・・・可愛い・・・
壊してしまいたい。
「・・・あの・・・ガウリイ・・・」
リナの声ではっと我にかえる。
「腕・・・はなして・・・痛いから・・・・・・」
「あ・すまん」
リナの腕をはなしてぎょっとした。あざになっている。
・・・そうだ、よく考えればリナの返事しだいで俺はリナの傍にいられなくなるかも
しれないじゃないか。
なんであんなこと言って・・・してしまったのだろう・・・
後悔の波が押し寄せてくる。
静まれ心臓・・・
「あの、ガウリイ・・・」
俺はこたえない。
「ガウリイ・・・は・・・あたしの事・・・・・・」
意を決してはっきりと言う。リナの顔を見つめて。
「俺は・・・リナを愛してる」
「・・・早く言ってよねそういう事は・・・!」
・・・え?
「あたしも・・・ガウリイの事・・・・・・」

さらに真っ赤になってうつむくリナが可愛くて、再び唇を重ねる。抱きしめる。
「リナ、リナは俺を?」
「・・・あいしてる・・・」
「じゃ、俺と結婚してくれるか・・・?」
リナと目があう。
「・・・うん・・・・・・!」
 
これで保護者はおしまいだな・・・
 
おまけ
「そーいやリナ、なんで結婚するなんて言い出したんだ?」
「なっ・・・なんであんたがそんなこと覚えてんのよ!?」
リナが赤くなる。本当に照れ屋だな、こいつ・・・
でもやっぱりあれでリナへの気持ちを気付かされることになったわけだし・・・
「ためしたのよ・・・もしあの時ガウリイが何も言ってくれなかったりしたら、もう
諦めて他の男に忘れさせてもらった方がいいかな、っと思って・・・」
おぉいっ!!・・・それってもし俺が何か言ってなかったらリナを他の男にとられて
たかもしれないってことか!?冗談だろ・・・
・・・まあリナを他の男にやるつもりないし・・・花嫁強奪ってのもいいかもな。
「ガウリイ?」
ん?という顔をする。
「「一緒にゼフィーリアへ行こうね」
俺は返事のかわりにキスをおくる。
「・・・こんな男駄目だとか言われないかな・・・」
「大丈夫よ、たぶん。・・・もしそうなったら駆け落ちでもする?」
リナが悪戯っぽく笑う。
今日も俺は愛しい少女の髪を撫でる。
 
おしまい
 
はぁ〜やぁっと終わったぁぁ!いや〜最初の予定とかなり違うぅぅ・・・・・・
(泣)ほんとはもっとガウに嫉妬どろどろにのたまわせる予定だったのにぃ・・・
(おいおい)
これほんとに疲れました・・・フィルさんのこと打ったあたりからくるったんでしょ
うね・・・ふっ(明後日の方向を向く)
ここにおくるアドレス間違えて2回もやりなおしたんですぅ・・・・・・
終わって良かった。ここまで読んで下さった方!!ありがとうございました!!
                        まりえ
 

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