「とろける(し)ちゅ〜 」


 
 リナとガウリイは強い日差しをさえぎるものが何も無い街道を炎天下の中を次の街を目指してもくもくと歩いていた。
「あ〜暑い、暑い、暑い、暑い〜!ガウリイなんとかして〜。」
「…何とかできるわけ無いだろ…まったく…リナ、暑い、暑い、言いすぎだぞ。」
「だってしょうがないじゃない…暑いんだもん。」
先を歩いていたリナは後ろを歩いていたガウリイに顔を向けた。
「暑いと言ったって涼しくなるわけじゃないんだ。だからもう暑いって言うな。」
「それは無理。だって暑いんだもん。」
「…じゃ、ゲームをしよう。これから『あつい』と言う度に俺に一回キスをする。どうだ?」
「え、ええ〜!だ、だめよ、そんなゲーム受けないわよ。」
真っ赤になるリナ。
「いやなら『暑い』て言わなければいいんだ。さ、ゲーム開始。」
ガウリイはリナの頭をくしゃ…となでると、先をさっさと歩いて行った。

10分後…

「…暑い…あ…」
「今言ったな?」
急いで口を押さえるリナだったがガウリイは聞き逃さなかった。
「言ったって…何をよ…」
「今リナ、『暑い』って言った。」
「ガウリイだって今言ったじゃない。」
「お、そうだな。じゃあ…」
ガウリイは右手をリナの頭の後ろに回してリナの顔を引き寄せると軽くキスをした。
「俺はキスしたぞ。じゃ、次、リナから。」
「え、え、…うん、もう…わかったわよ…すればいいんでしょ、すれば。」
リナは真っ赤になってガウリイに顔を近づけようとする。が、リナが背伸びしたぐらいではガウリイの顔までは届かない。ガウリイがニヤニヤしながらリナを見ている。
「何よ…」
「いや、別に♪」
「ちょっと、屈みなさいよ、届かないでしょ。」
「何が?」
「…しないわよ?」
「はい、はい♪」
ガウリイは少し屈んだ。
「ちゅ」
「はい、良く出来ました♪」
ガウリイはまたリナの頭をなでると先を歩き出した。
 
その後次の街に着く前に30回以上のキスが交わされていた。
 街の宿屋に到着したリナとガウリイはちょっと早めの夕食を食べる為、一階の食堂に入った。
ここの街の名物料理は『辛いにゃらにゃらの鍋』だった。
「お、おいしそ〜う!いっただきま〜す!」
リナとガウリイは自分達の前に出てきた熱々のにゃらにゃらの鍋に取り掛かった。
「あ、あ、熱〜い!でも、おいし〜い♪」
リナはにゃらにゃらを口いっぱい頬張った。
「あ、今言った。」
「何をよ?」
あついって。」
「はあ?…も、もしかしてまだゲーム続いているの?」
「もちろん♪ゲーム終わりなんて言ってないぞ。ほれ、リナ、キス、キス♪」
ガウリイはリナに顔を近づける。
「な、な、そんな、こんなところで出来るわけ無いじゃない!」
リナは真っ赤になってガウリイの顔を右手で押しやる。
「キスしてくれ。」
「だ〜か〜ら〜できるわけないでしょ!わ、わかったわよ、あついって何回言ったか数でも数えておいて。…部屋に戻ったら…ね?」
リナは恥ずかしそうに上目遣いでガウリイを見る。
「よし、わかった♪」
そして再び二人はにゃらにゃらの鍋へと取り掛かった。
「さ〜リナ、16回な♪」
食事も終わり、部屋に戻ってすぐガウリイはリナに向かって言った。
「じゅ…16回?そ、そんなに…言ったの?」
「ああ、言ってた。」
「…もう…」
リナはベットのふちに腰掛けているガウリイの隣に座った。
『チュ』
「1回。」
『チュ』
「2回。」
『チュ』
「3回。」
・・・・・・・・・・・・・・・
『チュ』
「16回。はい、おしまい。よくできました。」
「も、もうゲームは終わりよ?」
「いや、まだだ。」
「え?」
あつい。」
『チュ』
あつい。」
『チュ』
あつい。」
『チュ』
・・・・・・・・・
「ちょ、ちょっとガウリイ!い、何時までこのゲームやってるのよ!」
リナはキスしようとするガウリイを力を込めて引き離して言った。
「そりゃもちろん…リナがとろけるまでさ♪」






















                      おわり
すいません…暑いから…こんなくだらないものを書いてしまいました。
ガウリイに似合う水着は『ふんどし』です。肌が焼けているともっと似合う。

 


「あま〜〜〜いっ!」(最近結婚した某コンビの片割れ風)
こっちが溶けたわっ(笑)まさともさん、ありがとうv

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